Javaでは、関数という概念を用いて、複数の処理をまとめたり、同じ処理を繰り返すことなく再利用することができます。関数の定義と呼び出しについて、初心者向けに解説します。
- 関数の定義
関数を定義するには、以下のような構文を用います。
修飾子 返り値の型 関数名(引数の型 引数名) {
// 処理
return 返り値;
}
修飾子は、関数のアクセス制御を指定するキーワードで、public、private、protected、または何も指定しないことができます。返り値の型は、関数が処理を実行した結果として返す値の型を指定します。引数の型と引数名は、関数を呼び出す際に渡される値の型と変数名を指定します。
以下に、2つの引数を受け取って足し算を行い、その結果を返す関数の例を示します。
public int add(int a, int b) {
int result = a + b;
return result;
}
この関数では、int型の引数aとbを受け取り、足し算を行い、結果をint型で返します。
- 関数の呼び出し
関数を呼び出すには、以下のような構文を用います。
返り値の型 変数名 = 関数名(引数);
関数名の後ろに引数を渡すことで、関数を呼び出します。関数が返す値を変数に代入することもできます。
以下に、上記のadd関数を呼び出す例を示します。
int result = add(2, 3);
System.out.println(result); // 出力: 5
この例では、add関数に2と3を渡し、結果を変数resultに代入しています。結果として返される値は、5となります。
関数をうまく使うことで、同じ処理を繰り返すことなくコードを簡潔にすることができます。しかし、関数の引数や返り値の型を間違えるとコンパイルエラーが発生するため、注意が必要です。
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